Dense2's Blog Weekly

~『週刊電説』【Just Another KissBlog】

『100年デフレ - 21世紀はバブル多発型地価下落の時代』

今年のG/W中は不思議な出来事が相次いだ。直前の「新型インフルエンザ」はオマケとしても、去年を上回るペースでの「真夏日」【それも、今年は北海道など北日本で目立った】、数年前の日本でも行なわれた金融機関向けの”ストレステスト”【金融検査】とその”好結果”を受けての日米株価の反騰、そして、「定額給付金」などの”景気対策”に刺激された高速道路の”異常”なまでの渋滞と…。素人でも抱く、「何か最近、世の中ヘンだよね!?」という疑問に対する、一つの”明解”な答がこの本の中に詰まっている。【「慶長年間」などの”安土桃山時代”を見直すべき…ということなのだろう!?】

・水野 和夫:『100年デフレ - 21世紀はバブル多発型物価下落の時代』〔日経ビジネス人文庫;2009-04-01〕

~この本の初出は2003年の単行本だが、当初は全く知らなかった。当時、”失われた10年”のショックからようやく脱し(!?)、世は”911″後のアフガニスタンやイラクとの”対テロ戦争”の行方のほうに関心があったからだ。大きな経済事件が起こらないまま、《実感なき景気回復》が始まっていたのもこの頃だった。今年、”リーマンショック”後の2009年、この本を読み返してみると、何故これまで力強い景気回復を国民が”体感”できなかったのかがよく分る。それは、今日本の置かれた状況が、400年前【16世紀後半~17世紀前半】のスペインと酷似しているからだ。証券会社の調査部で、様々な経済データとニラメッコしていた著者の言うことだから、冷徹なまでに”説得力”がある…

『100年デフレ』画像

♪fitted BGM〔Ann Burton〕:New York State of Mind performed by Ann Burton, 196x(!?)
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※「ニューヨークは今、どんな気持ちかしら!?」と、アン・バートンがけだるく歌うこの曲は、後に、ビリー・ジョエルによりリバイバルされ、空前の”Smash Hits”となった。それから約30年、アメリカもニューヨークも「歴史的転換点」を迎えている。次の30年後には、オバマ政権の”グリーン・ニューデイール政策”が実って、太陽光発電で”ネオン”か灯され、エコカーが空中を”飛び交って”いるのだろうか!?はてさて、”摩天楼”の行方やいかに!?

2009年 5月 13日 - Posted by | Economy, History, Money | , , , ,

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