Dense2's Blog Weekly

~『週刊電説』【Just Another KissBlog】

「ネット生保」へのアンチテーゼ…!?〔オマケ〕

アイリックコーポレーションのヘッダー

アイリックコーポレーション
「保険クリニック」
「保険選びナビ」

~最近の何でも”ネット化”【注:”クラウド化”ではない!念のため】という風潮に敢て背を向け、この会社は徹底してお客様に”寄り添う”道を選んだようだ。
例えば、I/F【インターフェース】に「保険クリニック」や「保険選びナビ」などのキャッチャーな仕組みを用意し、”ネット・ユーザー”の動線にさりげなく”寄り添って”いる。昨今のお客様は、先ず”ネット検索”から…という顧客動線をシッカリと押さえている。
その上で、「必要な情報を得たら、最寄の店舗(クリニック)へお越し下さい…」と、さりげなく誘導する。例えば、お客様にとって比較的高価な買い物である”住宅”や”自動車”に対するアプローチ方法をつぶさに研究し検証した成果をネット・ビジネスに当てはめたらこうなった…という感じだろうか!?
やはり、このようなWEBサイトに出会うと、ネットは既に認知されなくてはならぬインフラにもなってはいるが、購買行動の側面からすれば、あくまで一つの”チャネル”でしかないことを強く印象付けられる。それでも、この会社は、ネットを”正しく”活用している好企業だと言えるのではなかろうか!?

※最近、病院や歯科医院や美容院にエステサロン・ヒーリングサロンといった、一種の”医療行為”を行なう施設(店舗)のWEB化が顕著である。これらの業種は、弁護士・税理士・公認会計士などの「士業界」に次いで広告・宣伝を打ちにくい業種である。いくらキレイなWEBサイトを制作したとしても、それがそのまま顧客(患者)増につながらないところが痛し痒しといったところだろうか!?確かに、ホームページがキレイだったからその病院(お店)を選びました…といことにはならないからである。実際、一見うらぶれた町の接骨院(整骨院)なんかの動画のほうが、却って”信用”でき微笑ましく思えるのはなぜだろうか!?

☆例えば -

ドガプラス【DOGA PLUS:接骨院(整骨院)編】 ← 動画専門の制作業者!!
愛心治療院【愛知県名古屋市】 ← コンテンツが豊富で具体的!!
品川接骨院グループ ← TVで紹介されたり、積極的広告で有名!!

~日本は、世界でも有数の”ブロードバンド大国”となり、ネットインフラに関しては先輩国のアメリカをしのぐまでにもなった。実は、ブロードバンド(ネット)は”動画”とこそ「親和性」が良いのだ。その割に既成のメディア【TV局や新聞社など】にさほど”危機感”がないのが不思議でならない。来る《地デジ化》でいずれ真実は明らかになるだろうが、日本の電波法制【規制】で最大の”矛盾”を孕んでいるのが”CATV事業”なのである。緊急用のインフラも兼ねるため、最も”信頼性”が高いのはCATVなのに…

★この辺りの《動画事情(メディア裏話)》をより詳しく知りたい向きには -

・小寺 信良:『メディア進化社会』〔洋泉社ペーパーバックス;2007〕

~所収の「第2章 腐ってもテレビ!?【テレビ論】」の中の《被災地を支える地元ケーブルテレビの死闘【前編・後編】》や《テレビコマーシャル時代の終わり》や《在郷に「テレビの灯」を点し続けた男》ならびに《デジタルテレビに潜む危険と脆弱性》などに詳しいので、ご参考になさって下さい。

『メディア進化社会』画像

♪fitted BGM〔Poogie Bell Band〕:Little Wing performed by Poogie Bell Band from “Get on the Kit”, 2007
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※懐かしい「小さな翼」…ボーカルが切なく歌い上げているのが何ともイイ。これからは、”縮小均衡”だよってか!?

2009年 5月 16日 Posted by | Business, FP, IT-WEB, LP, Money | , , , , | コメントを残す

「ネット生保」の時代…!?〔その②〕

今日は、昨日のライフネット生命より早く登場した《ネット生保》…SBI-AXA生命について。これは、日本のSBI系と外資のAXA生命の合併(合弁!?)により誕生したものらしい。

SBI-AXA生命

~これは「ネット完結型」生保をうたってはいるが、実は、目新しいビジネスモデルではない。言ってみれば、保険(生保)業界の《価格ドットコム》みたいなもので、外資系損保(自動車保険)のAXA-DirectなんかのI/F【インターフェース】をそのまま生保(死亡保険)向けに移植したような感じだ。損保や医療・傷害・介護保険などは”リスク算定”が比較的しやすいため、その”算定方程式”を生保向けにブラッシュアップしたものと思われる。

むしろ、このように何でもかんでも”ネット化”されてしまうと、業界に数十万人はいると見られる”保険のオバチャン”たちなどの職員の人たちはどうなってしまうのだろう!?と、心配になってしまう。高額な生命保険(死亡保険)に加入する際は、医師の”診査”が必要な筈だが、これなども《簡易診断》や《健康診断書》で済ましてしまうのだろうか!?

最近の風潮を見ていると、かつて、眼鏡屋さんが眼科の《処方箋》を必要としなくなり、独自の医療検査機器を導入しどんどん”独立化”していった経緯を思い出さざるを得ない。もし仮に、眼鏡が合わずそれで眼病にかかったとしても、その時にかかりつけの眼科は最早ないのだ。人間の身体や生命がどんどん軽んじられていっているような危機感を覚える。

♪fitted BGM〔Bill Meyers〕:Valdez In The Country performed by Bill Meyers, 1996
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※今から一回り以上前の1996年、世の中はこんな”シンセ”音楽に満ち溢れていたんだっけね!?

2009年 5月 15日 Posted by | Business, FP, IT-WEB, LP, Money | , , , , | コメントを残す

「ネット生保」の時代…!?〔その①〕

とうとう、”生保”の世界にも《ネット生保》が現れた。ネット全盛期に入る前は、「TV通販」で外資系の損保(自動車保険)や医療保険を販売するものが主流だったが、【AflacやAlicoやチューリッヒ保険など殆どが外資系】今回は、”国産”の《ネット生保》が登場した。

ライフネット生命

ライフネット生命、出口社長のインタビュー【マイコミジャーナル】

業界初!保険の原価を開示したライフネット生命に業界から怨嗟の声【ダイヤモンドオンライン)

~いわゆる(ネット)通販型のビジネスとしては、自動車業界でトヨタが”ネッツ”を展開しそれなりの成功を収めたことが記憶に新しい。当時、若者の”クルマ離れ”と共に”カウンターセールス嫌い”が話題になっており、”ネッツ”には展示車とコンパニオンの女性だけという《覆面ショップ》のような色合いがあったものだ。但し、その間、トヨタは自社ホームページを充実させ、WEB(バーチャル)⇒店舗(リアル)への誘導…という新たな”チャネル”を確立したとして、目新しさと共に称賛された。その”保険版”に近い試みである。通常、保険(生保)の加入適齢期は「30代」と言われるが、その《R-35世代》は”ネット世代”でもある。この意味で、トヨタと同じく極めて”合理的”な試みであると思える。

※尚、これを機会に保険(生保)のことを少し勉強し直そう…と思ったら -

・中村 芳子:『新版 図解 生命保険のカラクリがわかる本 - 行列ができる”保険相談室” 本日開設!』〔東洋経済新報社;2003-01〕

~2003年の”新版”だが、理論的には少しも色褪せてはいない。むしろ、去年の”リーマンショック”まではアメリカ発の金融資本主義がもてはやされていただけに、今読み直す価値がある。損保(自動車保険)や第三分野(医療・傷害・介護保険)などは外資に解禁され、彼らは(TV)通販などに注力したが、不思議と”純然たる”ネット生保はなかった。昨年辺りから、国産の生保で”ネット化”の動きが見え始めた…というのは、皮肉な現象ではある。【ネット・チャネルの創始者:トヨタは創業以来初の赤字に転落し、若者のクルマ離れに歯止めもかかっていない】

『新版 図解 生命保険のカラクリ』画像

♪fitted BGM〔Poogie Bell Band〕:Dark & Happy performed by Poogie Bell Band from “Get on the Kit”, 2007
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※稀代のロッカー:忌野清志朗さんが亡くなった…たまには、こんな”ハード”なロックもいかが!?

2009年 5月 14日 Posted by | Business, FP, IT-WEB, LP, Money | , , , , | コメントを残す

『100年デフレ - 21世紀はバブル多発型地価下落の時代』

今年のG/W中は不思議な出来事が相次いだ。直前の「新型インフルエンザ」はオマケとしても、去年を上回るペースでの「真夏日」【それも、今年は北海道など北日本で目立った】、数年前の日本でも行なわれた金融機関向けの”ストレステスト”【金融検査】とその”好結果”を受けての日米株価の反騰、そして、「定額給付金」などの”景気対策”に刺激された高速道路の”異常”なまでの渋滞と…。素人でも抱く、「何か最近、世の中ヘンだよね!?」という疑問に対する、一つの”明解”な答がこの本の中に詰まっている。【「慶長年間」などの”安土桃山時代”を見直すべき…ということなのだろう!?】

・水野 和夫:『100年デフレ - 21世紀はバブル多発型物価下落の時代』〔日経ビジネス人文庫;2009-04-01〕

~この本の初出は2003年の単行本だが、当初は全く知らなかった。当時、”失われた10年”のショックからようやく脱し(!?)、世は”911″後のアフガニスタンやイラクとの”対テロ戦争”の行方のほうに関心があったからだ。大きな経済事件が起こらないまま、《実感なき景気回復》が始まっていたのもこの頃だった。今年、”リーマンショック”後の2009年、この本を読み返してみると、何故これまで力強い景気回復を国民が”体感”できなかったのかがよく分る。それは、今日本の置かれた状況が、400年前【16世紀後半~17世紀前半】のスペインと酷似しているからだ。証券会社の調査部で、様々な経済データとニラメッコしていた著者の言うことだから、冷徹なまでに”説得力”がある…

『100年デフレ』画像

♪fitted BGM〔Ann Burton〕:New York State of Mind performed by Ann Burton, 196x(!?)
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※「ニューヨークは今、どんな気持ちかしら!?」と、アン・バートンがけだるく歌うこの曲は、後に、ビリー・ジョエルによりリバイバルされ、空前の”Smash Hits”となった。それから約30年、アメリカもニューヨークも「歴史的転換点」を迎えている。次の30年後には、オバマ政権の”グリーン・ニューデイール政策”が実って、太陽光発電で”ネオン”か灯され、エコカーが空中を”飛び交って”いるのだろうか!?はてさて、”摩天楼”の行方やいかに!?

2009年 5月 13日 Posted by | Economy, History, Money | , , , , | コメントを残す

コンゲーム三部作〔その③〕:『キング・オブ・スティング』

今日は《コンゲーム》三部作の三作目。これも、ラスベガスのカジノが舞台…元詐欺師で服役歴のある老主人公が窮地に陥った息子を救うため、やむなく悪徳大富豪相手のコンゲームを仕掛ける…という設定だ。類友ではないが、この主人公の”ネットワーク”は半端じゃなく伊達に年取った訳でもなかった。大掛かりな絵を描き、今風の”サイバー犯罪”仕立てのストーリーで物語は進んでいくが…

・マシュー・クライン(澁谷正子訳):『キング・オブ・スティング』〔ハヤカワ文庫NV#NV1178;2008-07-25〕

~いやに”サイバー犯罪”つまりITや金融に詳しいなァ…と思ったら、著者は、元々はシリコン・ヴァレーのパロ・アルト市にあるスタンフォード大学を”中退”し、約十年間、テクノロジー企業を経営しながらシリコン・ヴァレーに滞在していた。【会社は全て倒産したらしい】以後は、ニューヨークへ移り住み、小説を執筆する傍ら、”金融”関係のソフトウェア開発会社を経営している…とのこと。まさに、本末転倒の”ヴァーチャル”な生き方である…

『キング・オブ・スティング』画像

♪fitted BGM〔Super Trombone〕:Take Five performed by Super Trombone from “Mission Impossible”, 2005
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※こういう”テイクファイブ”も乙なものである。まさに、ホーン・セクションだけで表現するとこんな感じになる…といった、挑戦的な演奏。父親の息子を思う”焦燥感”にも似た雰囲気をよく醸し出している…

2009年 5月 10日 Posted by | Money | , , , , | コメントを残す

コンゲーム三部作〔その②〕:『カジノを罠にかけろ』

今日は《コンゲーム》三部作の二作目。これは一転、ラスベガスのカジノが舞台…元警官で今は引退し”コンサルタント”となっている主人公は、イカサマを見抜く特殊な才能を見込まれ、隠居先のフロリダから引っ張り出される。その彼が実の息子も巻き込んでの大捕物に引き摺り込まれるのだが…

・ジェイムズ・スウェイン(三川基好訳):『カジノを罠にかけろ』〔文春文庫;2005-03-10〕

~著者は、実は、元々マジシャンで、カード(トランプ)を扱わせたら世界で一、ニの腕前だとのこと…多分、人間の”観察力”にも秀でているに違いない。場面はカジノという派手な場所だが、小説の中身はむしろ、人間の”心理描写”に重きが置かれている。味わい深い一品である…

『カジノを罠にかけろ』画像

♪fitted BGM〔Super Trombone〕:Mission Impossible Theme performed by Super Trombone from “Mission Impossible”, 2005
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※原曲は、日本で一世を風靡した『スパイ大作戦』用のものだが、元刑事が老体に鞭打って”危険”なミッションに向き合う”ソリッド”な感じがこの曲とよくマッチしていると思った…

2009年 5月 9日 Posted by | Money | , , , , | コメントを残す

コンゲーム三部作〔その①〕:『百万ドルをとり返せ!』

今日からは、いわゆる《コンゲーム》三部作で…たまには、こういう”頭の体操”も必要でしょう!?トップバッターは、ジェフリー・アーチャーの名作:『百万ドルをとり返せ!』。これは、親子で読み継がれている名著ではないでしょうか!?かく言う私めも、原作が出版された高校時代、父親の本棚から拝借してむさぼり読んだ記憶があります…

・ジェフリー・アーチャー(永井淳訳):『百万ドルをとり返せ! 』〔新潮文庫#ア-5-1;1977-08-30〕

~著者自身、26歳で史上最年少の大ロンドン市会議員という輝かしい経歴の持ち主であるにも関わらず、1973年にある証券詐欺に引っかかり”百万ドル”損する…という実体験に基づいて書かれている。だから、面白くない筈がないのである。当時国会議員だった氏は再選を諦めて議員辞職し、小説家に身を転じた。それがこのように”ミリオンセラー”となるのだから、やはり、伸るか反るかの”大バクチ”の好きな政治家らしいエピソードだなァ!?と、感心することしきり。「七転び八起き」ってか!?

『百万ドルをとり戻せ!』画像【no image】

♪fitted BGM〔Super Trombone〕:Soul Bossa Nova performed by Super Trombone from “Mission Impossible”, 2005
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※原曲は、E.W.&F.〔Earth Wind & Fire〕のものだけど、ちょうどこの本が出版された頃に流行っていた記憶がある。この時代は、何か騙されていてもどこか明るかったんだよなァ…

2009年 5月 8日 Posted by | Money | , , , , | コメントを残す

『共同研究 団塊の世代とは何か』

昨日は日がな”新型ウィルス”関連のニュースで持ちきりだった。私の所へも、連休の合間を狙って実家の母が遊びに来たが、日中はこの本の主人公である”団塊家族”たちの姿が目立った。あまり人の集まる場所には行かないほうがイイ…ということなのだろうが、結局は誰もが同じことを考えるので、地元の喫茶店やスーパーなんかはいつもより混んでいたように思う。こういうところが、いかにも日本人らしいと思ったが…

・共同研究〔15人の識者チーム〕:『団塊の世代とは何か - 800万人の「塊」の新しい姿が明らかにされた!』〔講談社;2008〕

~何故だか知らないが、昨年の”リーマンショック”の半年前にこの本が出版された。世の中は、この団塊世代の大量退職が始まり”人口減少社会”へ向かう中、新たな強大な”マーケット”が誕生するかも!?と団塊世代礼賛の論調が主流だったが、意外にもクールな分析研究本だった。私たちのように「新人類世代」とか「谷間の世代」とか呼ばれた立場からすれば、団塊の世代は確かに”目の上のタンコブ”であり、子団塊世代は”スグ後ろから来る有形無形のプレッシャー”であったことは否定できない。でも、あの”リーマンショック”以来、誰もが計算が狂ってしまったのではなかろうか!?団塊世代の中でも、夫婦共に「派遣社員」をやっていて、そのまた息子や娘たちも「派遣社員」…という、笑うに笑えない”実例”があることからも、厳しい現実の前ではどんな高尚な議論も優秀な理論も無力だということの反証にはなってるよなァ…と思いつつ、読み進めていった。

『共同研究 団塊の世代とは何か』画像

♪fitted BGM〔竹内まりや〕:駅 performed by 竹内まりや from “Expressions”, 2008 & “REQUEST”, 1987
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※去年、竹内まりやの30周年記念アルバム:『Expressions』【三枚組】がリリースされたが、原曲は、1987年発売の『REQUEST』に収録されていた。この曲は、元気な時の中森明菜に向けて書かれたものだったが、あの時代の”切ない”恋愛観を見事に歌い上げていたと思う。私たちも当時は青春時代真っ只中ではあったけど、この恋愛観は自分たちより少し上の世代の価値観ではないか!?と何となく思ったものだった。それが、去年、竹内まりやの30周年を記念してNHKなどで深夜の「特集番組」をやっていて、この曲の”幻”のライヴ盤がオンエアされていた。土岐英史のサックスが渋くて何ともカッコ良くて思わず見入ってしまったほどだった…

2009年 5月 2日 Posted by | Economy, History, Money | , , , , | コメントを残す

メーデー、メイデイ…『2020年の日本からの警告』!?

今日はメーデーの日、いや、「メイデイ」の日だったっけ!?20年前、年号が昭和から平成に変わる頃、数集めのために”メイデイ”参加を呼びかけられた記憶がある。当時は、労使闘争ものどかな時代で、一種の”出来レース”だなんて揶揄されたものだ。今年はどうなのだろう!?「年越し派遣村」の騒動も落ち着き、時短促進から今年は既に”16連休”ものゴールデン・ウィークに突入している企業も多いと聞く。そんな時に読む本としては、これはちょっとスパイスが利き過ぎかもしれないが…

・川又三智彦:『2020年の日本からの警告 - そのときわれわれの社会はどうなっているのか?〔A Warning From Future Japan〕』〔光文社ペーパーバックス#115;2007〕

~2007年後半から2008年前後にかけて、強気【ブル】と弱気【ベア】が交錯する書物が相次いで出版されたが、こうまで”絶望的”なシミュレーション本はない。当時は、読みかけてあまりもの内容のすさまじさに辟易し、スグ本を閉じてしまった。それから1年半ほど…著者のシミュレーションは恐ろしいまでに当たっている。逃げてばかりの先送りではもうどうにもならない…「現実を直視せよ!」ということなのだろう!?

『2020年の日本からの警告』画像

♪fitted BGM〔竹内まりや〕:プラスティック・ラヴ performed by 竹内まりや from “Expressions”, 2008 & “Variety”, 1984
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※去年、竹内まりやの30周年記念アルバム:『Expressions』【三枚組】がリリースされたが、原曲は、1984年発売の『Variety』に収録されていた。バブル真っ最中のOLの”虚無感”を歌ったものだけど、改めて聞き直してみると、今の時代の気分にも妙にマッチしている…ドラムの青山純は、当時は稀代の16ビート系スタジオ・ミュージシャンとして重宝されていた。とにかく、カッコイイ!

2009年 5月 1日 Posted by | Economy, History, Money | | コメントを残す

※番外編※:『敗者のゲーム - なぜ資産運用に勝てないのか』

私は以前、ちょっとした偶然からまとまったお金を手にしたことがあった。それで、生まれて初めて、何か”投資”めいたことをやろうと考えた。だが、考えているうちに、アレヨあれよと言う間に経済環境が悪くなり、結局、何にも投資できずに終わった。その世紀末、何気にこの本を手に取って、「ああ、やはり、”投資”なんてしないで正解だった…」なんて負け惜しみをつぶやきながら読んだ。

・チャールズ・エリス(鹿毛雄二訳):『敗者のゲーム〔新版〕 - なぜ資産運用に勝てないのか』〔日本経済新聞社;200x!?〕

~この本の出版後、間もなく”ITバブル”は弾けたが、その頃、持ち前の「金融工学」と「ITスキル」を駆使して”デイ・トレーダー”としてプロの世界に乗り込んでいった人たち【個人投資家】はその後どうなったのだろうか!?

『敗者のゲーム(新版)』画像

♪fitted BGM〔Philippe Saisse〕:Land of the Flying Funk performed by Philippe Saisse from “Next Voyage”, 1997
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※このアルバムが出た当時、この曲の持つ、Hip-Hop的な最先端の雰囲気を取り入れつつも、えもいわれぬ”アンニュイ”さに参ってしまった。時代の”空気”をピンポイントに捉えていたと思う…

2009年 4月 24日 Posted by | Economy, FP, LP, Money | , , , , | コメントを残す