Dense2's Blog Weekly

~『週刊電説』【Just Another KissBlog】

『サッカー戦術ルネッサンス - 勝利の第一条件はシステムでなく個人戦術だ』

※記念すべき、岡田ジャパンの”世界最速“での”2010年南アフリカW杯“出場決定日のエントリーです!!
今日、これを書けることが嬉しく、また、誇らしくも思います。

・六川 亨:『サッカー戦術ルネッサンス - 勝利の第一条件はシステムでなく個人戦術だ』〔アスペクト;2009-04-02〕

~これは、前に紹介した『4-2-3-1』や後に紹介する『サッカー戦術クロニクル』などを受けて、現実の”サッカー界“にいるプロの関係者からの一つの”答”でもある本です。実際、私も衝撃を受けましたが、杉山茂樹氏の『4-2-3-1』はプロのサッカー関係者たちにもそれなりの波紋を投げかけたようです。ネット上のサッカー関連サイトでは、杉山氏の”過激“な発言に対し賛否両論の激しい議論も巻き起こったほどです。それはさておき、ジャーナリストの湯浅健二氏や解説者の山本昌邦名良橋晃風間八宏の各氏に加え、協会関係者の原博実氏などが、それぞれの立場から自らの持論を展開しています。

『サッカー戦術ルネッサンス - 勝利の第一条件はシステムでなく個人戦術だ』画像

[参考]西部 謙司:『サッカー戦術クロニクル』〔カンゼン;2008-07-19〕

~サッカーファン同士の会話において、「戦術」というのは永遠のテーマである。しかし、戦術は「相手チームを負かす」ために生まれていくものでもあり、その一連の歴史の流れを理解せねば、「新戦術」が生まれていく本当の意味を知ることはできない。
本書は「トータルフットボール」というキーワードを軸に、現代サッカーの「戦術の変遷」をじっくりと紐解いていく“戦術書の決定版”である。【アマゾンの紹介文より抜粋】この人の本は定評があるらしく、日本にも根強いファンがいるようだ。

『サッカー戦術クロニクル』画像

2010年南アフリカW杯最終予選:ウズベキスタン戦TV観戦記【2009-06-06】》
~一言で言えば、”TV朝日“の解説者陣【特に、”松木“氏】が騒がしく、アナウンサーも心配性なので、みだりにハラハラドキドキ感を煽っているようでもあり、楽しめるものではなかった。試合内容も、ハッキリ言って、”高校サッカー“レベル…ボールが右へ行ったり左へ行ったり、選手がアチラへ走りコチラへ走りと、ドダバタしたみっともない試合だった。でも、それは、”想定内“ではなかったのか!?相手は”ホーム“であり、もう”後がない“ところまで追い詰められているのだ。体当たりでも何でもやってくるだろうし、削るような荒っぽいチャージもするだろう…それに付き合う必要はないのだ。相手は”消耗戦“を挑んでくるのだから、勝手に走らせておけばイイ。
後半30分“を過ぎてからが本当の勝負になる。そして、その通りになった。相手のキックに正確さがなく、プレー自体も荒っぽいので救われた感はある。日本もウズベキスタンも、消耗の激しい選手を下げてイキの良い選手に替えて、最後は”体力勝負“みたいな試合になった。とにかく、放送している人たちだけが”大騒ぎ“していた。確かに、”中盤“で相手にボールを持たれることは多くなったものの、引いて守ると言うよりは、最終ラインに人数をかけ”待ち構える“というディフェンス・ラインを敷いた。結局、”決定的“なシュートを打たせる場面はさほど多くなく、双方クタクタのよれよれになりながらも、岡田ジャパンが何とか”逃げ切った“という試合になった。

☆《結果良ければ、全て佳し!》なのである。
~とまれ、オメデトウございます!!

オマケ
~まるで、”格闘技“の試合か!?と思わせるほどヒドイ試合だった。また、全員が”シリア人“というレフェリングにも大いに疑問の余地アリである。【協会は、岡田ジャパンのためにも、是非共FIFAへ”提訴“してもらいたい!こんな試合を許しているようでは、いつまでたってもアジアのサッカーは”欧蹴“のレベルには追いつけないだろう!?】とにかく、長谷部への”レッドカード“と岡田監督の”退席処分“だけは余分だったし、予選の”アジア枠“も見直しの時期に来ていると痛感させられる試合だった、、、【もし、ケガでもしたらどうするのか!?持論だが、アジアは東西に”ニ分割“が好ましいと思うし、そこで、東西両ブロックの上位4チームずつでたすき掛けの”リーグ戦“などで絞り込むほうが良いと思うのだけど…】

☆野球と違って、サッカーは、意外にも”TV観戦向き“のスポーツなのです。”フォーメーション“を理解するようになるにつれて、TV放映の「横カラ画面」が、実は”ベスト・ポジション“なのだ…ということに気づきました。スタジアムで言うならば、”メイン・スタンド“もしくは”バック・スタンド“ということになりますね。フォーメーションはもちろんのこと、選手と選手の距離感もよく分り、試合展開はそれなりに追えます。【ゴール裏は熱狂的なサポーターの指定席ですが、アソコでは試合の流れは残念ながら分りません。だから、”ピッチサイド“から熱い視線を送り、選手を叱咤激励し、時には相手チームをブーイングで威圧する…これが、本来の観戦の仕方なんでしょうね!?】

追加:宇都宮氏のなかなか考えさせられる素晴らしいコラム:Sports Navi
~自分は今日も仕事だったので、実は、昨夜は”イライラ”しながらこのエントリーを書いたのでした…あんなサッカーでは”世界を驚かす”なんて、まず無理ムリむり!と思ったからということもありますが、それ以上に、やはり、中澤と(病み上がりの)闘莉王という”CB二人衆“頼みのサッカーが続くのか!?という前途が見えたからでもあります。変なたとえですが、(岡田)ジャパンは野球の岡田阪神と似ているとも感じました。阪神の岡田監督は、在任中ほぼ毎年優勝争いに加わり、優勝回数:2回と申し分ない成績でしたが、去年辺りから主力の”高齢化が目立ち始め、昨年、最大13ゲーム差あった巨人に逆転優勝されると、潔くユニフォームを脱ぎました。私は何もサッカーの岡田監督に「ユニフォームを脱げ!」と勧めているわけではありません。DFの中心:中澤も、MFの中心:俊輔遠藤も、既に”ベテラン“の域に達した選手なので、これに続く”若手“を早く育てないと再びチームのメンバー構成に”断層“ができてしまうことを心配しているのです。これから、W杯本大会までの約”一年“という時間は、”後継者育成“と”チーム力の底上げ“のために専ら使って欲しいものです。それから初めて、「世界を驚かす」サッカーをするための”準備“が整ったと言えるのではないでしょうか!?

2009年 6月 7日 - Posted by | Soccer | , , , ,

2件のコメント »

  1. 岡田ジャパン、W杯の出場切符獲得おめでとう!!
    昨夜の試合は評価し難い内容だったけど、まあ結果オーライということで。1年後の本番での活躍を期待しましょう。
    本番で期待したいのは、やはり攻撃陣のレベルアップ。
    昔から言われている日本代表の得点力不足が、いつも見ていてとても歯がゆい(この前の4対0の2試合は別として)。
    最近活躍している岡崎の得点力ははたして本物なのか、・・・少し胡散臭い気もするけれど、1年後も先発だったらそこそこの選手ということかな。
    1番期待したいのは、MFだけど本田。俊輔とポジションがかぶってまだまだ出番が少ないけど、イングランドのジェラートのような選手になるんではないかと今から期待しています。

    そう言えば昼間、G1安田記念でウォッカが勝ちましたね。
    牝馬でダービーに勝つような馬だからしょうがないけど、競馬は牡馬が強くないとおもろくないです・・・

    今夜は、F1トルコGPですね。
    レッドブルのベッテルが念願の予選PP取りました。PP取りたくて燃料軽めの戦略か・・・今季6戦中5勝で予選2番手、ブラウンGPのバトンとのバトルが今から待ち遠しい!トヨタのトゥルーリにも表彰台目指して頑張ってほしいですね、ピット戦略次第かな。
    ・・・明日も寝不足かも。

    コメント by nzw | 2009年 6月 7日 | 返信

  2. […] - これじゃ番狂わせも起こらない!』 ┣ Column3:六川亮『サッカー戦術ルネッサンス』 | […]

    ピンバック by ◎『サッカー談義』の広場〔フォーメーション、布陣、戦術…〕 « 『週刊WP』:《WPマスター》、『戦略論』、『サッカー談義』… | 2009年 7月 20日 | 返信


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