Dense2's Blog Weekly

~『週刊電説』【Just Another KissBlog】

ネタ本⑮:『法定貨幣』

これは、ちょうど日本でバブルが弾けた頃に出版されたもの。当時、まだ”バブル崩壊”の実感はなかったものの、平成の時代に入り年を重ねるごとに経済が”失速”していっているような感じはあった。

・リチャード・シュミッテン:『法定貨幣(上)』〔角川文庫;1992〕
・リチャード・シュミッテン:『法定貨幣(下)』〔角川文庫;1992〕

~”金融資本主義”へ大きく舵を切ろうとしていたこの時代に、国家財政【税収】の観点から、「ドルを基軸通貨から切り離すべき…」という主張は秀逸。単に”金本位制”からの離脱だけに留まらず、《ライフカード》という、「国民総背番号制」につながる”グリーンカード”制を提唱した警世の書。とにかく、この本は面白かった。出版当時、ちょうどEU統合が取り沙汰されていた頃で、まだ”ユーロ”は誕生していなかった。それから15年以上経った今、”世界通貨”の必要性が叫ばれているだけに読み応えのある”先見”の書だと思う。【実際、高齢の母や叔母たちにも好評であった…】

♪fitted BGM〔Marlene〕:What’cha gonna do for me? performed by Marlene from “(Original Album)”, 1987!?
【↑ ※リンクをクリックすると、WMP:WindowsMediaPlayerが立ち上がり曲が聴けます※↑】
※通称、「ファチャゴナ」。原曲はRufas & Chaka Kahnで、チャカ・カーンが歌った時のこの曲は、ディスコブームの時、殆どの店でガンガンかかっていた。まさか、それから数年後、《私、どうしよう!?》の事態に日本国中が陥ることになるとは…

2009年 4月 18日 - Posted by | Economy, Money | , , , ,

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